毎度のことですが、執筆作業は本当に大変です。
だからこそ、出版された時の感動は計りしれません。
今回はこれまでのお題の中で、最も手強い執筆内容でした。
どんな構成で進めていくのか、試行錯誤を繰り返しながらなんとか大枠ができたことを覚えています。
ですが、いざ書き始めると
「あぁでもない、こうでもない・・・」
この本を手に取った方がどうしたら読み応えがあって、どうしたら臨床に還元しやすいのか・・・。
そんなことを考えつつ、さまざまな参考書や文献を読みあさりました。
まずは自分の臨床を文字にお起こし、解説する・・・これほど難しい作業はありません。
しかし、とっても勉強になりますし、自分の足りない部分が明確にもなり、いろいろな気付きを与えてくれます。
こうやって自分の頭の中を具体的に解説してまとめる作業は普通だとなかなかできません。
そんな貴重な機会を与えていただけることに本当に感謝です。
この書籍の中では、
「身体アライメントと隣接関節の運動連鎖を理解し腰痛に介入する」
という各論を担当させていただきました。
■足部における介入により上行性の運動連鎖を考慮した腰部障害への理学療法の考え方
■股関節や胸椎・胸郭などの隣接関節の機能不全が腰部障害にどのように関わっているのか
■骨・関節における身体アライメントの把握が腰部障害において重要である理由
■具体的な機能評価方法と理学療法アプローチ方法
などなどを詳細に解説しているつもりです。
腰部障害に関わらず、体幹機能不全は四肢の各関節や軟部組織に過度な力学的ストレスを生じさせます。
その根底にある体幹機能の改善に向けた理学療法の考え方を多くの臨床家が執筆しています。
考え方の根底は皆さん同じであって、介入の仕方の工夫やバリエーションを多く学ぶことができます。
多くのセラピストに届き、多くの患者様の治療に役立てていただけると幸いです。
是非ともご一読くださいませ。
教科書にはない敏腕PTのテクニックシリーズ
臨床実践『体幹の理学療法』
2019年8月発行(文光堂)
最後に、既定の文字数を大幅に超えてしまったにも関わらず、すべてを掲載いただき本当にありがとうございます。
写真撮影に協力してくれた皆様、ありがとうございました。プレゼントはできませんので自力で購入をお願いします(笑)
そして、文光堂の担当者様をはじめ、監修の松尾善美教授、編集の橋本雅至教授(恩師)、心より御礼申し上げます。
アイソウルワークス
伊佐地 弘基
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