vol.94 『入谷式足底板セミナー開催報告 & ご感想』

約4年ぶりに入谷式足底板セミナー(基礎編および導入編)を開催し、登壇させていただきました。
個人主催のセミナーとは違い、資料もスライドも指定されたものを使用するため、また久々ということもあり、準備にしっかりと時間をかけました。しかしながら、やはり対面式は緊張します。オンラインに慣れてきたところもあり、少し不安もありましたが、いい緊張感の中、いい雰囲気の中で進めていくことができたのではないかと思います。

基礎編」はグラインダーを使用してパットを削って自分のインソールを作製するという一連の流れを、「導入編」はシートを切り貼りして簡易的な削らないインソールを作製する流れを行いますが、どちらもインソールを作製するまでの『評価』がとても重要です。基礎、導入と言えども、細かい評価がとても多く、入谷式の基盤がここにあると思います。この基盤となる知識とスキルを理解し習得することが大切であり、自分自身としても更なる質の向上が必要であると感じました。

 

セミナーは「体験」するためのものではなく、「修得するためのスタート」であって欲しいです。
入谷式を理解することはとても難しいと感じていましたし、今でも難しさを感じます。
だからこそ、参加者の皆様に「わかりやすく解説すること」「自分なりの理解を根拠をもって説明すること」を意識しました。

『まずは実践』

難しいことかもしれませんが、目の前でお困りのクライアント様に対し、少しずつでも学んだことを実践し、その繰り返しの経験を蓄積していってほしいです。その蓄積が貴重な経験となり、うまくいくこといかないことも含め、これからの臨床に生きてくると信じています。

私もセミナーで話をさせてもらうことで気付かされることがあります。
臨床で不足していることや理解が浅かったことなど改めて復習させてもらえることで臨床に深みをもたせられるのだと思います。
やはりインプットも必要ですが、アウトプットも大切です。
これからも自分のスキルを高めるとともに、知識をインプットおよびアップデートしつつ、根拠を持った上でのアウトプットにも励んでいきたいと思います。

 

 

【参加者のご感想をご紹介】

👣運動連鎖の考え方、触診での関節誘導方法などを知らないと苦戦するような印象がありました。パッドの貼り方の違いで、歩行が大きく変わることを実感しました。

👣入谷式インソールは、とても難しいですが、評価やパッドの貼り方一つで、多くの変化が現れることが分かり、とても有意義な時間となりました。

👣クライアントさんの悩みを解決する一助になればいいなと軽い気持ちで勉強会へ参加致しましたが、奥が深く大変勉強になりました。今回の研修を通して、評価を行う動作分析する目と、実際の手技がまだまだ足りないと痛感したので、今後ますます勉強をしていきたいなと思っております。とても刺激的な勉強会でした。

👣導入編ならではパッティング技術を学べ大変有意義な時間を過ごせました。場所も駅チカでわかりやすく、講師の先生方の説明も明瞭で進行もスムーズでした(^^)/

👣現場では補高による補正を行っておりますが、今回のセミナーで学んだことによりインソール作製に効果を発揮する症例を、これまでより見定やすくなった感触があります。それと同時に、やはりちょっとした介入で人の身体は一時的とはいえ変化し、自分自身が人に与えてしまっていることをよく考える良いきっかけにもなりました。また、歩行によるたくさんのインプットを足底部から与えることで、ちょっとした変化(力学的ストレス)を生み出し、良い動きへ導ける介入ツールだと改めて感じました。

👣これまで足部をひとかたまりで捉えてしまっていましたが、今回のセミナーではより部分的に評価する事の必要性や、歩行時の膝や股関節への影響を理解する事ができました。評価・分析はまだまだ練習が必要ですが、足部のアライメントをかえる事でバランスや姿勢・歩容等が変化する事を実感でき、どうにか臨床にも取り入れていきたいと思っています。

👣基礎から実技まで内容濃かったと思います。あれだけの内容を一回で教えて頂けるのはありがたいです!運営は大変だと思いますが働く環境や年齢によって、臨床や現場で議論する機会が減っているので、とても新鮮で良い時間になりました。

最後に、今回ご参加いただいた皆様、会場を提供していただいた施設様およびご協力いただいた皆様、ともにセミナーを盛り上げてくれたスタッフの皆様、足と歩きの研究所様、誠にありがとうございました。
「入谷式」の奥深さを理解するのはまだこれからかもしれませんが、少しでも理解を深め、お困りのクライアント様に還元するだけでなく、多くの専門家のクライアント様にも還元できるよう実りあるセミナーを開催していきたいと思います。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

代表 理学療法士 伊佐地 弘基

 

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