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今回は、
「外反母趾」
に焦点をあててみます。
1)変形
まず、外反母趾ですが、下の写真のように「親指が外側に曲がってしまった状態」のことを言います。
このように変形してしまっては、母趾(親指)の機能は十分に発揮できません。
母趾でしっかり地面を捉えて、踏ん張ることで良い歩き、良い走りが可能となります。
また、母趾が使えないと全身のバランスもとりにくく、片足立ちなどで不安定さを感じるはずです。
ですが、ヒトはさまざまな身体機能を使って、バランスをとろうとしますので体幹や股関節周囲の筋機能がしっかりしていれば安定します。
ですがですが(笑)、他の機能に依存してしまうことでその部位に過度に負担がかかり、更に母趾を使わないことで母趾で地面を踏ん張る機能も低下していく恐れがあります。
やはり変形が進み過ぎるのは、立位や歩行、走行においてデメリットがほとんどです。
変形を抑制していくことが重要となります。
2)痛み
母趾の変形があっても痛みを伴う場合とそうでない場合があります。
「痛みがない変形」
は変形が進行し悪化していくことで不安定性、バランスの低下による転倒のリスクが将来的に高まる可能性が高いです。
そして、とうとう痛みが出てくるということも多々あります。
痛みがないからといって放っておくと辛い時期が訪れるかもしれません。
また、
「痛みはあるが変形は軽度」
という方が多い印象です。
痛みは耐え難いです。
歩きたくても歩けない。
買い物したくてもできない。
走りたいけど走れない。
スポーツ選手であれば確実にパフォーマンスが低下します。
では、なぜ、痛みがでるのでしょうか・・・。
ここが非常に重要なポイントです。
簡単に言うと
「母趾が外反方向に強制的に動かされている」
ということです。
本来、そのような動きやストレスは生じないのですが、何かが要因で引き起こされます。
先天的(生まれつき)な外反母趾でないとなれば、徐々に外反方向にストレスが加わることで起きてくる後天的な外反母趾には必ず原因があるということです。
特に、左右の母趾の外反角度に左右差がある場合は
「姿勢の左右差」
が存在する可能性が非常に高いです。
こちらの足の母趾には左右差があることは誰でもわかると思います。
右は外反母趾は認めませんが、左は重度な外反変形を来しています。
なぜ、片側だけがこのように変形が強くなってしまったのでしょうか。
この方の場合、左の外反母趾のあたりが痛むということで、当店に相談に来られました。
3)原因
先ほども書いた通り、「外反母趾には原因」があります。
その原因は、母趾にあるわけではありません。
母趾を外反方向にストレスをかけてしまう要因があります。
その要因として以下に挙げます。
✅ 脚長差
✅ 足関節の硬さ
✅ 股関節の硬さ
✅ 土踏まずの低下
✅ 姿勢の悪化
などです。
4)対策
当店では、上記の「外反母趾の要因」を明確にし、その要因に対する改善策を提供します。
インソールも重要ですが、インソールだけでは解決できない身体機能の問題に対する徒手的なケアやトレーニングなども行うことで、外反母趾における痛みの軽減や変形の悪化の防止に努めています。
まずは原因を明確にすることからはじめてみてはいかがでしょうか?
必ず原因はあります。
特に痛みでお困りの方はお電話にて早めにご相談ください。
痛み止めなどの内服で痛みをごまかすことは変形の助長だけでなく、更なる機能低下を他部位に引き起こす可能性もありますので、「痛みという危険信号」をしっかり察知して早めの対処をお願いいたします。
5)最後に
後天的な外反母趾の原因追及は重要です。
ですが、どうしても痛みが強い場合は、内服で痛みを和らげることも必要であると思います。
手術による治療を最後の砦としてお考えであれば、その前に一度ご相談ください。
お力になれるかもしれません。
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アイソウルワークス
理学療法士
伊佐地 弘基