8月26日、千葉県某所にて「U18侍JAPAN」の合宿に参加してきました。
ご存知の通り、この夏の甲子園大会を終えた選手たち、甲子園にはおしくも出場できなかった選手たちをはじめ、
現在の日本国内のすべての野球を愛する高校生から、パフォーマンス、メンタリティ、コンディションを含めた
「最も優れた20名のサムライ」
が選出されて、カナダでの「第28回WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」に向けた合宿が行われていました。
私は、第26回と第27回大会に帯同理学療法士として参加させていただきましたが、今回の帯同スタッフからお声かけ頂き1日だけですが参加してきました。
過去、2大会とも決勝戦でともにアメリカに敗れ、とても悔しい思いをしました。
試合をするのはプレイヤーです。
そのプレイヤーのコンディションをどこまで高めてあげられるか、身体の事を気にせずプレイに集中させてあげられるか、そして勝たせてあげられるか。
我々、帯同する理学療法士は選手のフィジカルからメンタルまで、普段の体調管理から食事面の管理まで多くのことを気にかけてあげる必要があります。
勿論、選手にそれらの大切さを気付かせ、セルフコントロールできることがベストです。
セルフでどうにもならないときに我々がサポートしてあげれればいいですが、短期決戦かつ急造チームです。
大会までに期間がしっかりあって、チーム作りに十分な準備ができれば多くの情報を得ることができますが、難しいのが現状です。
しかし、日本の高校生のトップレベルだけあってか、「チーム一丸」に早々になれます。勿論、監督、コーチの手腕がいいのは間違いないです。
我々、理学療法士も「選手の声」をしっかりキャッチし、チーム力を高めるためのコンディション改善を早急にすすめます。
“もっとこうしてあげていればよかった” “もっと早く気付いてあげていればよかった”
そんなことを思う選手も数人いました。
とにかく、後悔しないよう選手だけでなく首脳陣やサポートスタッフも、全力で世界にぶつかっていってほしいです。
過去2大会、全力でしたが優勝できませんでした。何かが足りなかったのです。
その答えはみつかっていませんが、一生考え続けるのだと思います。
「スポーツ選手の支えになる」
これは、多くの方の力が必要です。トップアスリートは本当に多くの方の多大なサポートを受けているはずです。
アマチュアからプロまで、少しでも多くの選手に対し、
「足元(インソール)から支える」
ことができるよう取り組んでいきたいと思います。
話を戻しますが、今回のU18侍JAPANのキャプテンは2年前の前回大会に1年生で唯一、代表に選ばれた選手です。
大会中に膝を痛めましたが、それを克服するため、しっかりとトレーニングに取り組み、早々に回復しました。
そんな彼と2年ぶりに会って大きく成長していることを目の当たりにしました。
「あれからちゃんと教えてもらったことを考えてトレーニングしていますよ!!」
嬉しい言葉です。
残念ながら、高校通算本塁打記録である「108号」は前日に打ってしまいました(笑)が、当日は「109号」のプレゼントをいただきました。
「伊佐地さんのいるときに打ててよかったです。108号より完璧でした。」
本当にすごい選手だなと改めて思いましたが、まだまだ彼にとってはひとつの経過点でしかありません。
本日、初戦を迎えます。ひとつひとつ勝利を掴み、チームとして成長し、決勝を迎えてほしいです。
帯同されている仲間の理学療法士のお2人にもエールを送ります。
心おきなく、選手のサポートをお願い致します。
悲願の初優勝に向けて。