『涙、笑顔、感謝』
目指した結果には手が届かなかった。
しかし、最後まで闘い切った。
多くの人の心を動かした闘いぶりに誰も不満はない。
すべての力を振りしぼり、力を合わせた結果だからこそ、いい涙が流れた。
そして、達成感に満ちた笑顔に多くの方が安堵した。
3年生5人にとっての最後の公式戦。
1年2年生にとっては3年生と共に闘える最後の公式戦。
それぞれがそれぞれの想いを胸に闘った最後の試合。
怪我をしたことでベストコンディションでなかった選手、度重なる怪我も折れずにやってきたことでベストパフォーマンスに戻せた選手、怪我からなんとか調子を取り戻せた選手…。
3年生5人が同じコートに立ち、気持ちを一つに、想いを一つに闘ったラスト3分間。
その時間は、ベンチ選手やスタッフ、応援に来られた会場の皆様も含め、最も“ひとつ”になった時間帯でした。
トレーナーとして関わらせていただき、1年が経ちました。
トレーナーとしてできることはやってきたつもりですが、どこまで選手のため、チームのために貢献できたのか、反省ばかりですが貴重な経験をさせていただきました。
以前、U18侍JAPANチームにも2度帯同させていただきましたが、短期決戦かつ急造チームのため約2週間ほどの短い期間であり、今回のように長期で関わることは私にとって挑戦でもありました。
選手との関わりをはじめ、チームスタッフや親御さんとの関わりなど一つひとつを大切にして、まずは私がどんな人間であるのか、何ができるのか、信頼関係を築くことからのスタートでした。
今の3年生や2年生にとっては「変なおっさんがきた…」と思っていたと思います。今でも苦手意識のある選手もいるはずですが、この1年で少しずついい距離感がわかってきたつもりです。少しずつ受け入れてくれてきたなという感覚も感じますが、女性選手が対象ですので細心の注意を払いながらサポートしてきました。
「チームのため、勝つために貢献したい」
試合に勝つことは重要ですが、勝つためにすべきこと、勝つためのメンタリティ作りや努力など勝つための“道のり”が大切です。そして、怪我を予防することが選手の成長にとって非常に重要で、怪我をしたとしてもどれだけ早期にかつ安全に復帰できるか、安静を強いられる期間を減らし、トレーニングや練習に励む時間をどれだけ作れるかが個々の能力およびチーム力を高める秘訣だと思います。また、適度な休息も必要ですので、そのバランスをコントロールするためにも、“より効果的なトレーニング”が求められます。私にはその部分を求められていると思いますので、“選手ファースト”となるようこれからもサポートしたいと思います。
私が活動しやすいよういつもご配慮いただいている顧問の先生にはいつも感謝しております。保護者の皆様にもトレーナー契約を了承いただき、本当にありがとうございます。
「子から親への感謝」
「後輩から3年生への感謝」
これから新チームになりますが、この1年での経験を必ず次のチームにも活かせるよう新たな取り組みなども提案させていただき、チームのため、選手のために精進致します。
最後に、3年生の皆さん、本当にお疲れさまでした。
君たちと最初に関われたことを本当に嬉しく思います。
最後、とてもいい顔をしていましたね。
この3年間をこれからの人生に活かしていってもらえると嬉しいです。
心よりお礼をお伝えしたいと想います。
アイソウルワークス
伊佐地 弘基