☑ 腰痛でお悩みの方
【来店の動機】
・3日前に普段しない動きをしたためか、急に腰痛が出て歩くのもつらい。仕事に支障がでてしまう。
・なんとか腰痛を楽にして、動きやすくしてほしい
【症状】
・動くこと全般において腰痛出現
・歩くことが苦痛
・徐々に痛みがひどくなっている
《アプローチ前の歩行》
【アプローチ解説】
腰部は、多くの関節や関節周囲組織、筋群、筋膜、神経などがあり、どの組織の受容器が痛みを感知しているのかを探ることが必要であり、難しくもあります。今回の方の場合、股関節を大きく使った運動をしたとのことで、脊柱や骨盤においても許容範囲以上の動きが生じてしまったものと考えます。この場合、関節や筋群へのストレスがかかりやすく、神経系の問題ではないと判断しました。特に、過度に動いたことが要因でありそうなため、骨盤にある仙腸関節にストレスが生じたのではないかと予測し、評価を進めました。
下肢には神経症状である「しびれ」は認めず、運動の途中で痛みが生じ、仙腸関節部から脊柱へと痛みが走るような状況でした。仙腸関節は動きを出すたびに痛みや違和感が生じ、脊柱への走る痛みは動作時に起こるため、筋の過緊張による痛み(血流低下による)と考えました。
よって、「過度に動いてしまう仙腸関節の動きを抑えること」がまずは重要であり、仙腸関節の位置調整、腹筋群・骨盤底筋群の筋出力向上、股関節の可動性向上および筋出力の向上を図りました。
以下、行ったアプローチです。
①背筋群などのリラクゼーション
②胸郭の可動性アプローチ
③呼吸エクササイズ
④腹圧向上エクササイズ
⑤股関節の可動域向上アプローチ
⑥座位での体幹安定化エクササイズ
《アプローチ後の歩行》
【経過】
この方の場合、「1週間に1回(60分コース)」で2回ご利用になられました。初日のアプローチ後から痛みは軽減しましたが、仕事でよく動くため腰痛の“ぶり返し”が不安でした。そのため、セルフでのケアやトレーニングも指導させていただき、コツコツ行ってもらったことで徐々に改善していきました。1週間後に来店されましたが、歩行は問題なく、股関節や脊柱の大きな動きの際に腰痛が出現するため、更なるケアとトレーニング指導にて改善されました。月1回の継続的なフォローを行うことで、身体機能全体のメンテナンスを行っています。
【アプローチポイント】
腰痛はさまざまな要因で起こります。
☑どのようなストレスで痛みが起きるのか
☑どこが痛いのか
☑痛みのでたきっかけ
☑痛みがでてからの現状までの経過
これらを把握することでアプローチの方向性は決まってきます。今回は、
●仙腸関節の過度な運動性を抑制すること。
でしたので、早期に改善が認められてよかったです。
【お問い合わせ】
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アイソウルワークス
理学療法士
伊佐地 弘基