アイソウルワークス主催セミナー
「足部から身体各部位の痛みに対峙する~リアル臨床編~」
開催報告
アイソウルワークスでは、専門職を対象とした足部セミナーを毎年開催しています。
足部の基礎知識から機能評価、運動連鎖、アプローチなど2日間の足部セミナーを主に行ってきましたが、今回は初の試みとして「私の臨床」をすべてオープンにした内容の1日セミナーを行いました。
当たり前のことではありますが、臨床で感じることは、「痛み」でお困りの方が多いことです。
しかし、その痛みの要因がなんであるのかを明確するのではなく、内服や注射で痛みを感じなくさせる対症療法に依存してしまう医療が当たり前になっています。
一時的に痛みを回避することは悪いことではありません。
ただ、それを続けてしまうことで気づけば取り返しのつかない組織学的な障害を作ってしまう可能性があります。
そうなるとあとは「手術」しかなくなる…そんな方々を多く見てきました。
「痛み」の要因はなんであるのか。
外傷による受傷が明らかでない痛みの場合、その痛みの部位が痛みの原因であることは少ないです。
痛みを感受する受容器がなんらかのストレスを感じることでその情報を脳に送り、痛みとして処理します。
その「ストレス」がなんであるのかが非常に重要です。
そのストレスは、「力学的ストレス」と呼び、組織にどのように影響を及ぼし、そのストレスの要因がなんであるのかを明確にすることが改善のために非常に重要となります。
そして、その「力学的ストレスの要因」を明確にするためには、「姿勢・動作の分析」と「機能評価」が必要となります。
特に、「姿勢・動作分析」は理学療法士にとって最も重要であり、そこを変えることで多くの方を救うことが可能です。
手術をしなくても、薬を飲まなくても、注射をしなくても、痛みが出ない身体機能の再構築の方法について、私の考えをこのセミナーではお伝えしたつもりです。
膝痛の要因、腰痛の要因、股関節痛の要因、足部痛の要因、それぞれ痛みの部位は異なれど、その要因は似通ったものであることが多いのです。
しっかり評価できれば、比較的簡単に症状を改善できるはずです。
私としても、まだまだ不十分な部分はあります。
更にレベルアップするため日々の臨床にしっかり向き合って、クライアント様のお力になれるよう努めていきます。
そして、その経験を専門職の方々にお伝えすることで、他にお悩みの方のためになればこれ以上のことはありません。
今回のセミナーにご参加いただいた皆様より、ご感想をいただいておりますのでよろしければご覧ください。
●今までイロイロな研修を受けてきましたが、間違いなく内容の充実度は一番、二番?ではないかと思います。
ついていけるかどうかは、マニアックな感もありますが、私は臨床に活かせるという点で今回の研修面白く、参考になりました。
ケースの検証は、個人情報保護などあるので仕方ないですが、帰って考えなおせるくらい症例の姿勢や歩行のパターンなどがわかる写真があれば、最高でした。
●伊佐地先生に治療をしていただいている時の視点を一部知ることができ、とても楽しく勉強ができました。
また、翌日からの臨床に生かせる内容だったと思います。
ありがとうございました。
●先生の臨床での評価と治療内容を知ることができて、別の視点を持つことができました。
●ご講義いただきありがとうございました。
前回の足部セミナー内容を今回のセミナーにも取り入れてもらい、復習ならびにまた新しい視点、知識、技術を知ることができました。
臨床に使えるように自己研鑽し、結果を出せるよう成長に繋げていきたいと思います。
以上です。貴重なご感想ありがとうございました。
次回に向けて、更に学びを得られるセミナーを開催できるよう努めて参ります。
それでは、今後ともアイソウルワークスをよろしくお願いいたします。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
アイソウルワークス
伊佐地 弘基