【謹賀新年】
新年明けましておめでとうございます。
アイソウルワークスは、2018年も皆様の健康と豊かな生活をサポートすべく、オーダーメイドインソール(入谷式足底板)からボディケア、パーソナルトレーニングなどのサービス提供を行い、更なるクオリティの高いサービスを追求していく所存です。
足部を変えることで姿勢を変え、痛みが変化します。そして、パフォーマンスがアップします。
そんなインソールを今年も作り続け、多くのお悩みの方に満足いただけるよう精進致します。
皆様、本年もアイソウルワークスをよろしくお願い申し上げます。
i-soul works 代表 伊佐地 弘基(理学療法士)
【第3回長居パークマラソンボランティア活動報告】
2018年1月最初の外部活動は、上記マラソン大会のボランティアサポート活動でした。
初めての活動参加でしたが、多くのことを感じ、学ぶことができましたので簡単に報告させていただきます。
今回、大阪の理学療法士養成校の先生と学生さんのお手伝いをすべく、マラソン大会の「救護班」スタッフとして参加させていただきました。
メインの仕事は救護班ではなく、ランナーの皆様の「お身体のケア」と「足部のお悩み相談所」でした。
スタート前より多くの方がメディカルトレーナーブースに足を運ばれ、学生さんがストレッチやマッサージなどをしてランナーさんのケアを行っていました。私は、様子を見つつでしたが足部に痛みや違和感などの問題を抱えている方が来られ、すぐに対応させていただきました。
①アキレス腱から踵骨部の疼痛のある男性
1年以上前より痛みが出てきて、湿布で対応しつつだましだまし走ってきたとのことでした。
特に、蹴り出し時の疼痛が強く、着地も十分にできない状態でした。
“こんなに痛みが出てても走るのか・・・”
と感じながらもなんとかしなければなりません。
早速、テーピングによる処置をすることにし、「アキレス腱の収縮および伸張負荷の軽減」を目標にいろいろと試しました。
10分程度で痛みが「10→3」まで軽減できたため終了となりました。
簡易パッドによるインソールの処方も検討しましたが、テーピングである程度の結果がでてご本人も満足されていました。
マラソン後、ブースに寄ってくれて「だいぶ助かりました!ありがとうございました!」とお声かけ頂きました。
②足関節内反捻挫による痛みと腫れの強い男性
1週間前に登山で転倒し、足関節の内反捻挫と下腿部の擦り傷などがある方で、内出血痕や浮腫、圧痛も強い状況でした。
サポーターをつけられていましたが効果なし。気持ち、ましな程度でした。
内反方向へのストレスで疼痛がすぐに出現し、外反方向で痛みが出ない状況で、前距腓靭帯の損傷が疑われる所見もありました。
傷があり、まだ浸出液も出ていたためガーゼの上からアンダーラップで皮膚を保護したのちに「内反制動テーピング」をEB50にて3本巻いて終了となりました。後足部である踵骨をしっかりホールドしてコントロールすると内反制動はとてもよく効きます。
マラソン後、「無事走れましたよ!ありがとう!」とご報告いただきました。
③片側のみ下腿後面筋ががちがちに張ってしまう女性
スタッフから相談を受けて、走り方や姿勢からチェックしました。
下腿の前傾が強く、足関節の背屈が早期に出現し、下腿後面筋の伸張ストレスが強いと感じました。
聞くと、靴の踵の外側が良くすり減ってしますので、市販の外側ウェッジ(足裏の外側を高くして体重を内側に強引にもっていこうとするパッド)を入れておられました。
すぐさま、それを取り外し、靴の中敷き裏に「後足部の内側アーチ部」を持ち上げるパッドを貼付し、踵骨アライメント調整パッドもいくつか行い、走ってもらいました。下腿後面の筋緊張は軽減しましたがまだ気になるようでしたので、前足部にもパッドを処方しました。
「下腿の前傾を軽減させるパッド」
これで下腿後面の張り感はごくわずかとなりましたので終了となりました。
マラソン後、「インソールってすごいんですね!こんなに変わるなんてびっくりです。なにも気にすることなく走れました」とご報告いただきました。
④内果周囲の痛みがある男性
最近、片側のみ着地時に疼痛が出るとのことで徐々にひどくなっているようでした。
元々、扁平足があり特に疼痛側が強い状態でした。
足部の過回内による後脛骨筋や長母趾屈筋の過緊張が予測されたため、中敷きの内果直下から前後数センチにパッドを処方しました。
2mmにて痛みが軽減し、3mmで痛みが消失しました。
「こんなんで良くなるの!?」
次回のマラソンまでにインソールを作るといいかもしれないですとお伝えし、終了となりました。
他にも数名のランナーさんを担当させていただきましたが、「痛みを我慢してでも、身体が悲鳴を上げてでも走りたい、走り続けたい…」という想いがある方が多いと感じました。
しかし、将来のことを考えた上でのリスク管理が必要です。
今、本当に無理をすべきか…しっかり考えた上で走るべきと考えます。
ただ、それは我々専門家にとってのキレイごとなのかもしれません。
アスリートの気持ちを第一優先に考えることがまずは重要かもですが、選手生命を早々に終わらす訳にもいきません。
そこで多少の無理があったとしても、なんとか安全に試合に出場できる準備としてのサポートが必要なのだと思います。
これはスポーツ現場での「的確な評価」と「正確な判断」が重要であり、簡単には習得できないスキルです。
そして、「正確な判断」の次に「迅速な対応・処置」が必ず必要です。
今回は、それらを久々に肌で感じ、ある程度の結果を残せたのではないかとホッとしています。
ただ、「完璧」ではありません。
“もっとああすればよかったかもしれない” “もっとこうすればよかった…”
と思い返し、次回につなげることが更に大切であると思います。
次回は、「大阪30k」です。
更にハイレベルなランナーさんがおられるとのことですので、
「怪我をさせない」「悪化させない」
を目標にしっかり今できることを提供していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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【必見!!インソール解説!!】 ※以下の文字をクリックください
□ 下肢(大腿~膝)外側の痛みのあるランナーのインソール作製