先日、2回目となる入谷式足底板の公式セミナーである基礎セミナーの講師を務めさせていただきました。
昨年と比較して、流れも把握できていたので焦ることなく、円滑に進めることができたと思います。
しかし、課題が新たに見つかったりといい意味で経験値を高めることができました。
今回は、西日本の医療従事者の皆様(規定の14名)にご参加いただきました。
※100名近くのご応募があった中での抽選であったとお聞きしてます。
中には4年待ちであったり、10カ月待ちであったり、さまざまな境遇の元、参加されてました。
それぞれ経験値や活動の場が異なる中で、入谷式のコンセプトを学びたいと熱意を持っておられる方ばかりでした。
入谷式の特徴は、痛みなどの問題点に対し、動作を確認し、動作を変化させ、痛みを軽減させ、パフォーマンスを上げるといった当たり前の流れではありますが、簡単ではありません。
まずは、姿勢や歩行を観察し、問題点を分析、推察する能力が特に必要となります。
ひとつの介入における動きの変化を捉えられるか、それを捉えられないと良い変化も悪い変化も把握できないことになります。
テーピングなどの評価ひとつにおいても、パッドの挿入ひとつにおいても、介入による変化を観察・分析する能力が最も重要となり、基本となります。
「なんとなく違いはわかるけど…」
最初はそれでいいと思います。
私も学び始めた当初はまったく動きがわからない状態でした(笑)
今では、皮膚を軽く誘導することで動きが一時的に変化したり、軽い筋収縮を入れることで動きが変化することは一般的に知られるような時代となっています。
理学療法士をはじめ、ヒトの身体に対するサービスを展開する専門家にとって、「姿勢や動きの変化を把握すること」はこれからの時代、更に必要性が高まるのではないかと感じています。
だからこそ、日々の臨床の中で、我々理学療法士は「観察力・分析力」を高め、よりクオリティの高いサービスを提供することが求められる時代で活躍しなければ生き残れないのかもしれません。
入谷式は、足部を変えることで全身の動きを変えるスキルとして非常に長けたコンセプトであり、一度は学ぶ価値のある理論であると思います。
グラインダーを使用してアーチパッドを削る技術はそう簡単に習得できるものではありません。
しかし、そのコンセプトや評価技術においては多くを臨床で活用できます。
「グラインダーで削るのはちょっときつい・・・」
という方には、
「導入編セミナー」
をおススメします。
薄いシートを中敷きに貼るだけで簡易インソールを作製できてしまうんです。
ただ、「導入編」とは言っていますが、その名にふさわしくない内容なのが気がかりです。
それは、簡単でないからです。
しかし、入谷式の真髄など本当に多くを学べる素晴らしい内容となっています。
これから入谷式を受けようかとお考えの方、そして基礎、中級は受けていても導入編は受けていないという方にも是非おススメです。
導入編を受けてから基礎を受ける方は、理解力が高く、基礎セミナーをしっかりと楽しめている印象です。
【導入編 in 大阪】 ←こちらをクリック!!
基礎を受けた皆様は、次に中級、上級セミナーへと是非進んでいただき、共に入谷式を盛り上げ、学んでいければと思っております。
今後の入谷式の発展と更なる成長を祈り、これからも精進して参ります。
ご参加いただいた皆様、会場を提供いただいた四條畷学園大学の先生、アシスタントしてサポートいただいた先生方、そして主催者として運営いただいた足と歩きの研究所の皆様、この度は本当にありがとうございました。
【おススメセミナー】
詳細はこちら→https://isoulworks.com/footseminer2019/
詳細はこちら→https://isoulworks.com/iritanidounyu20191027/
アイソウルワークス
理学療法士
伊佐地 弘基