足部セミナー2017 @森ノ宮医療学園専門学校 第2回開催報告(全3回)

先日、上記足部セミナー(全3回の第2回)を開催しました。
全3回の連載企画で、今回は「足部・足関節の機能評価」ということで、足部の静的アライメント評価、動的アライメント評価、テーピングによる評価に関する講義および実技をさせていただきました。
今回も約30名の理学療法士から柔道整復師、鍼灸師、トレーナー、整体師、学生など他職種の皆様にご参加いただきました。

前回の足部の基礎を把握した上で、機能評価をすすめていきました。
静的なアライメントである下腿骨の形状として、「果部捻転」を確認し荷重下での距骨下関節の肢位を予測します。そこから、踵骨の床面に対する傾斜角、Leg heel alignment、内側アーチの形状などを細かく確認していきます。

ほとんどの方に「身体の左右差」を認めます。
その左右差がどのような姿勢にさせ、動作にどう影響しているのか、それを足部からの運動連鎖を踏まえて観察・分析をしていきます。

もし、膝に痛みがあれば、どのような動きで痛みが生じるのか、それはどのタイミングなのか把握することが重要です。
局所症状を把握し、どのようなストレスが要因で痛みが誘発されているのか。
そして、動作の中ではどのようなメカニカルストレスが加わっているのか。

それらを的確に把握するためには、「疼痛を誘発、または軽減する」方法を見つけることです。
その方法が、立位での体幹回旋運動だったり、スクワッティングテストであったり、ランジであったりとなんでもいいと思います。
ただ、疼痛の軽減する方向を探り出すこと、これが最も重要です。

それらの姿勢や動作で惹起される疼痛に対して、足部から運動連鎖を考慮して評価を行います。

それが、テーピングで直接足部の関節肢位を変化させたり、パッドを使ってアライメントを調整したりなど介入方法はいくつかあります。
今回は、テーピングによる評価を実施しましたが、後足部のアライメントを変化させるだけで歩容が変化し、左右の誘導方向を変えることで動きが逆転したりと大きな変化を出すことができます。

このように足部アライメントを変化さえることで、メカニカルストレスを増減させることもでき、疼痛を増減させることもできます。

そんな評価項目として、臨床で多用する内容を今回は紹介させていただきました。

参加いただいた皆様は、動きの観察や技術の向上に向けて積極的に取り組んでいただけましたし、質問も多くいただいたので、とても有意義な時間であったと感じています。是非、臨床で少しずつでもトライしていただき、対象者の方々の笑顔につながることを願っております。

私も負けじと更にがんばりたいと思います。

次回は、最終回です。今回行った評価をベースに「インソールパッドの処方」を行います。
自分の足に合った、姿勢・動作に合ったインソールを是非、完成させていただきたいです。
また、足部周囲によく見受けられる障害と病態、評価、それに対するインソール処方(例)を提示させていただきます。

有り難いことに現状で定員に達したということで、ひとまず申し込みは終了とさせていただきます。
ご応募いただいた皆様、本当にありがとうございました。
もし、どうしても参加したいという方は、私伊佐地まで個人的にご相談いただければと思います。

●第3回 11⽉25⽇(⼟)18:00〜21:00
インソールパッドによる足部アライメント調整

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